今回はGTMのイベント設定時に出てくる「非インタラクションヒット」について解説します。
この設定は間違えると直帰率が爆下がりしたりと数値に与える影響が大きいので注意して見ていきましょう。
非インタラクションヒットとは
非インタラクションヒットとは、「ユーザーの行動とは関わりがないヒット・イベント」のことです。
GTMでは「非インタラクションヒット」が真か偽かで選ばなければいけないので、真だとどういう意味になるのか、偽だとどうなるのかがパッと見分かりにくいので切り分けて見ていきましょう。
GAの仕様を理解する
GTMの設定項目について見ていく前に、GAの仕様(前提)を確認しておきましょう。
GAではイベントが発生した場合、何らかの行動をしたと捉えて仮に直帰したとしてもそのセッションを直帰とみなしません。
つまり、イベントもインタラクションヒットとして直帰率の計算に含まれてしまうんですね。
直帰したとしてもイベントが発生していれば直帰にカウントされず直帰率は下がるので、ユーザーの行動と関係のないイベント(非インタラクションヒット)であれば、しっかり直帰したものは直帰として計測されるように設定する必要があるのですね。
GTMの設定における意味を読み解く
前提の確認もしたところで、GTMの設定にある「非インタラクションヒット」が「真 / 偽」であるという設定の意味合いについて以下表にまとめました。
非インタラクションヒット | 真 | 偽 |
基本の定義 | ユーザーの行動とイベントの間に関わりがない | ユーザーの行動とイベントの間に関わりがある |
直帰の考え方 | 直帰したら直帰とみなす | 直帰しても直帰とみなさない |
代表的なイベント例 | ・スクロール率 ・読了 ・滞在時間 ・要素の表示 ・動画再生 |
・内部/外部リンククリック ・PDFダウンロード |
ページ遷移の有無 | 基本的になし | 基本的にあり |
なお前述の通り、ページ遷移の有無のところに「基本的に」とあるように、ケースバイケースでの判断になるイベントもあるのは注意点として抑えておきましょう。
基本的には、「そのイベント(インタラクションヒット)を直帰の計算に含めるかどうか」で判断しますが、含めないのであれば真、含めるのであれば偽を利用します。
仮にそのイベントが発生していたとしても直帰として捉えるべきである、というケースは「真」を利用しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
ややこしい表現で「あれどういうことだったっけな」と何度かなること必死の項目なので、直帰率を爆下げしてしまわないように、気になったら都度確認して進めるようにしましょう。