直近の記事で触れているのですが、FacebookにおけるiOS14アップデートへの対応方法の煩雑さがすごいんです。本当にめんどくさい笑
↓最近の記事は以下↓
今回はそのアップデートへの対応として必要な作業についてまとめました。
iOS14アップデートへの対応の全体像
そもそものiOS14アップデートによりどのような変化が起きるか、そしてそれに対してどういう対応が必要なのかの概要をまずは説明しようと思います。
AppleのiOSアップデートによるAppTrackingTransparency(ATT,アプリトラッキングにおける透明性=オプトイン画面)の導入で、今まで制限なく測定できていたイベントが1ドメイン8つまでに制限されます。
オプトインしているユーザーだと、8つまでのイベントは全て計測されますが、オプトアウトしたユーザーは、合算イベントで設定した8つのイベントのうち優先順位が高いものからあたり、1件のイベントしか計測されません。
※標準イベント、カスタムイベント、カスタムコンバージョンも含めて合計8つになります
つまり、iOS14アップデートへの対応としては合算イベントの設定と、その前段の対応としてドメイン認証が必要になります。
ドメイン認証
まずドメイン認証については、以下記事で詳しく解説しているので参照頂ければと思いますが、すごくざっくり言うと「このドメインはウチが管理してるドメインだよ〜」という宣言をすることで、ドメインの不正利用や意図しない(あるいは悪質な)拡散を防ぐ機能です。
ドメイン認証はトップレベルドメイン単位で行うので、例えばサブドメインを使用している場合はメインのドメインで認証していれば問題ありません。
詳しい作業方法は上記の記事をご覧下さい。
合算イベント計測の設定
続いて合算イベントの設定についてです。
前述の通り合算イベントとは、iOS14ユーザーからのウェブイベントの測定を可能にする設定のことです。ここではその設定方法について見て行きます。
合算イベントの設定に必要なもの
まずは前提を整理します。合算イベントの設定を行うには以下3つが必要になります。
・設定しようとしているビジネスマネージャーの管理者権限を持っていること
・そのビジネスマネージャーで上記のドメイン認証を行っていること
・イベント計測をするピクセルを同じビジネスマネージャーから発行し、管理権限を持っていること
ピクセルの発行〜イベントの設定周りについては以下を参照ください。
それでは具体的な設定方法について見ていきましょう。
イベントマネージャーを開く
まずは左上のナビゲーションから「イベントマネージャー」を開きます。
合算イベント設定画面を開く
続いて、使用するピクセルを選択した状態で、右下にある「合算イベント測定」というタブをクリックします。
すると以下のように「ウェブイベントを設定」というボタンが中央にあると思うのでこちらをクリックします。
ウェブイベントの設定画面にいくと、ドメインが出てくるので、その右側にあるアコーディオンを開くマークをクリックします。
するとこのような画面になるので「イベントを管理」をクリックします。
エラーメッセージが出ますが無視します。
なおすでに設定してある場合は、イベント設定・優先順位を変更すると反映まで72hかかりますので現在動かしている広告がある場合は注意が必要です。
設定画面に来たら、右側の緑色のボタン「イベントを追加」から計測対象に含めたいイベントを追加していきます。追加できたら一覧に出てくるのでドラックして上下させることで優先順位を変更することが可能です。
まとめ
いかがでしたか。
ちなみに、8つのイベントに何を入れるかはビジネスにより変わってきます。
一般的にはビジネスインパクトの大きなCVを最優先にし、マイクロCVを2番目、その手前のアクションを3番目、・・・という形でCVポイントから逆算して優先順位を割り振っていきます。
ただ、ビジネスによってはFacebookはこういう目的でしか使わない、などのケースもあると思うので、ビジネスにおける優先順位・マーケティング成果を考慮した上で設定する必要があります。
そういった調整も発生するので若干ややこしくめんどくさい設定ではありますが、やり方・進め方を整理した上で設定を進めてもらえたらと思います。